関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis, RA)の診断や評価にはDAS28やACR/EULAR classification criteriaなどを使用します(*)。項目選択や数値を入力するとその評価結果が出すアプリです。
▼ 対象:
医療従事者の診療や医療系の学生の教育のために作成したアプリです(診療で関節リウマチの診断や評価をする)。
(*)medical information:
DAS28については、例えば https://www.das-score.nl/das28/ を、
ACR/EULAR classification criteria for rheumatoid arthritis については、https://www.eular.org/myUploadData/files/RA%20Class%20Slides%20ACR_Web.pdf を参照してください。
▼ アプリで評価できる内容:
DAS : Disease Activity Score
SDAI : Simple Disease Activity Index
CDAI : Clinical Disease Activity Index
ACR-EULAR Criteria
詳細:
(1)
DAS : Disease Activity Score (疾患活動性スコア)
関節リウマチ(RA)患者の疾患活動性を評価するために 1980年代にNijmegenが開発された指数です。 日常診療で簡単に、患者の疾患活動性に関する貴重な情報を収集することになります。欧州リウマチ連盟(EULAR)の「response criteria」との組み合わせで、治療に対する反応の評価を行えます。
44関節の評価方法は煩雑なため、日常診療では28関節の評価を行う簡易的な「DAS28」が広く用いられています。
(2)
SDAI(Simple Disease Activity Index)
2010年11月に開催されたACRでは臨床的寛解評価のための指標として、DAS28に代わってこれを使うことが提唱されました。寛解基準は • Boolean基準: 腫脹関節数、圧痛関節数、患者全般評価、CRP(mg/dL)のすべてが1以下 • 疾患活動性指標: SDAI≦3.3
CDAI(clinical disease activity index)
これも臨床評価に適しているとされ、寛解基準は • Boolean基準: 腫脹関節数、圧痛関節数、患者全般評価のすべてが1以下 • 疾患活動性指標: CDAI≦2.8
(3)
ACR/EULAR新分類基準
中〜大関節: 肩、肘、膝、股関節、足首を含む
小関節 :MCP,PIP,MTP2-5,1stIP,手首を含む
(注)DIP、1stCMC、1stMTPは除外
低値の陽性:基準値上限より大きく上限の3倍以内の値
高値の陽性:基準値の3倍より大きい値
ACR/EULAR新分類基準の妥当性について問題はないが、鑑別診断を適切に行うことが必要であり、本基準の使用にあたっては鑑別疾患難易度別リスト(表1)と問診表(図2)を併用することが望ましいとされています。
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○ ご注意
日常診療でこれらの評価を使われる医療従事者のために作成したものであります。このアプリでの計算結果や評価結果が患者さんの不利益になるような利用法は作者の意図するものではありません。